Department of Linguistics
計算言語学とは
CSCI専攻の学生は、言語学科で、計算言語学を副専攻とすることができることを知っていますか。CSCIを専攻しているなら、計算言語学専攻に必要な単位数の半分は既に履修済みなんですよ。計算言語学の副専攻を検討してみませんか。
計算言語学は多面的な分野ですが、この分野での主となる研究目的は、コンピューターと自然言語を近づけるということです。このため、カリフォルニア州立大学フレズノ校では、計算言語学をコンピューターサイエンスの専門分野であると同時に言語学の専門分野でもある、と位置付けています。計算言語学は、ビジネスチャンスに最もつながりやすい言語学の一分野で、現在、アメリカでは小規模なベンチャー企業からマイクロソフトやIBMなどのように大規模な会社に至るまで、何百もの企業が計算言語学の研究に取り組んでいます。特に、サンフランシスコ近郊のベイエリアにはコンピューターと言語の研究に対して精力的な企業が多く、フレズノステート大学の学生は、Nuance(旧BeVocal)やCataphoraおよびPARC(旧Xerox PARC)などの企業でインターンシップをすることができます。
今までに、コンピューターや音声対応機能搭載のディバイスで、思った通りに音声を認識してくれなかったり、インターネットで、簡単な検索に対応してくれなくてイラついたりした経験があるなら、あなたは、コンピューターでの音声対応機能の一刻も早い改善の必要性を感じている何百人もの人たちの一人です。コンピューターで言語処理をするためには、まず言語というものをよく理解しなくてはなりません。コンピューターサイエンスだけを研究していても、コンピューターによる言語処理の問題を解決することはできません。言語学を勉強することが必要なのです。
今日、世界中のコンピューターが実行している(または実行しようとしている)言語処理の一例は下記の通りです。
- 質問に対する答えを含むドキュメントを巨大データベース(もしくはインターネット全体)から検索する
- 音声による指示を聴き取り、的確に対応する
- 文章の音声読み上げを行う(音読する)
- 文章の翻訳をする
- 現在使われていることばの意味に関する情報を収集するため、データベースを検索する
計算言語学は極めて理論的な学問ですが、非常に実用的でもあります。言語機能の理解を飛躍的に深めること、そして、計算技術を飽くことなく進化させ続け、理解できていない言語の性質を最大限に実用化させることが、計算言語学を専攻する者の成功に繋がるのです。計算言語学を選択分野として学士課程を修了した場合、コンピューターサイエンスで培った技能を言語処理に適用させるという能力が加わります。コンピューターによる言語処理能力の向上は、世界中いたるところで数多くの企業が切望しているものです。
計算言語学の学士専攻は、CSCIの第一専攻に加えて27単位を取得することで、第二専攻科目として容易に追加できます。フレズノ州立大学の計算言語学の学士専攻に関する詳細については、最新のカタログの言語学の項目を確認して下さい。
質問がありましたら、Eメールにて Sean Fulop 教授 にお問い合わせ下さい。